テキストエディターを開いてPHPコードを書きたい方は、今日のチュートリアルで開発を進めることを知ったら幸せになるでしょう。 Jobeetのデータモデルを定義し、データベースとの情報のやりとりにORMを使い、アプリケーションの最初のモジュールを作成します。 symfonyが多くの作業を我々の代わりにやってくれるので、PHPコードをあまり書かなくても十分な機能を持つWebモジュールが手に入ります。
sfDoctrinePlugin
を有効にする
この記事を読んでいるのであれば、ORMとしてPropelの代わりにDoctrineを選んでJobeetチュートリアルを学習することを決めたことになります。
最初にやるべきことはsfDoctrinePlugin
を有効にし、sfPropelPlugin
を無効にするだけです。
config/ProjectConfiguration.class.php
の次のコードで簡単に実現できます:
public function setup() { $this->enablePlugins(array('sfDoctrinePlugin')); $this->disablePlugins(array('sfPropelPlugin')); }
デフォルトですべてのプラグインを有効にしたいのであれば、次のようにできます:
public function setup() { $this->enableAllPluginsExcept(array('sfPropelPlugin', 'sfCompat10Plugin')); }
note
この変更を行うと、後でsfDoctrineDatabase
を使うようにconfig/databases.yml
ファイルを設定するまでエラーが表示されます。
これらの変更をした後で必ずキャッシュをクリアします。
$ php symfony cc
チュートリアルの後半で見るように、それぞれのプラグインはアセット(画像、スタイルシート)を埋め込むことができます。
新しいプラグインをインストールもしくは有効にしたら、plugin:publish-assets
タスクでアセットをインストールします:
$ php symfony plugin:publish-assets
web/sfDoctrinePlugin
ディレクトリも削除してください:
$ rm web/sfDoctrinePlugin
tip
Propelの代わりにDoctrineを使う場合、他に推奨されることは、Propelへの参照がないクリーンなインストール状態を保つためにconfig/propel.ini
とconfig/schema.yml
を削除することです
$ rm config/propel.ini $ rm config/schema.yml
リレーションモデル
昨日のユーザーストーリーではプロジェクトの主要なオブジェクト: jobs(求人)、affiliates(アフィリエイト)、categories(カテゴリ)を詳しく説明しました。 下図は対応するエンティティ関係図です:
ストーリーで説明したカラムに加えて、いくつかのテーブルにはcreated_at
フィールドが追加されています。
このフィールドには、レコードが生成されたときの現在のシステム時刻がsymfonyによって自動的にセットされます。
updated_at
フィールドも同様です。
レコードが更新されたときのシステム時刻がセットされます。
スキーマ
求人、アフィリエイト、カテゴリを保存するために、当然リレーショナルデータベースが必要となります。
しかしsymfonyはオブジェクト指向のフレームワークですから、可能ならいつでもオブジェクトとして操作したいでしょう。 たとえば、データベースからレコードを取得するSQLステートメントを書くのではなく、オブジェクトを使います。
リレーショナルデータベースの情報をオブジェクトモデルとしてマッピングする必要があります。 このマッピングにはORMツールを使いますが、symfonyには2つのORM(PropelとDoctrine)がバンドルされています。 このチュートリアルではDoctrineを使います。
ORMには、関連するクラスを生成するために、テーブルとリレーション(関係)についての定義が必要になります。 スキーマの記述には2つの方法があります。 既存のデータベースからスキーマを作る方法と、手書きでスキーマを作る方法です。
データベースがまだ存在していないのと、Jobeetをデータベースエンジンに依存しないようにするために、空のconfig/doctrine/schema.yml
ファイルを編集してスキーマファイルを手作業で作りましょう:
tip
プロジェクトにconfig/doctrine/
ディレクトリがまだ存在しなければ手作業で作成する必要があります:
$ mkdir config/doctrine
# config/doctrine/schema.yml --- JobeetCategory: actAs: { Timestampable: ~ } columns: name: { type: string(255), notnull: true, unique: true } JobeetJob: actAs: { Timestampable: ~ } columns: category_id: { type: integer, notnull: true } type: { type: string(255) } company: { type: string(255), notnull: true } logo: { type: string(255) } url: { type: string(255) } position: { type: string(255), notnull: true } location: { type: string(255), notnull: true } description: { type: string(4000), notnull: true } how_to_apply: { type: string(4000), notnull: true } token: { type: string(255), notnull: true, unique: true } is_public: { type: boolean, notnull: true, default: 1 } is_activated: { type: boolean, notnull: true, default: 0 } email: { type: string(255), notnull: true } expires_at: { type: timestamp, notnull: true } relations: JobeetCategory: { onDelete: CASCADE, local: category_id, foreign: id, foreignAlias: JobeetJobs } JobeetAffiliate: actAs: { Timestampable: ~ } columns: url: { type: string(255), notnull: true } email: { type: string(255), notnull: true, unique: true } token: { type: string(255), notnull: true } is_active: { type: boolean, notnull: true, default: 0 } relations: JobeetCategories: class: JobeetCategory refClass: JobeetCategoryAffiliate local: affiliate_id foreign: category_id foreignAlias: JobeetAffiliates JobeetCategoryAffiliate: columns: category_id: { type: integer, primary: true } affiliate_id: { type: integer, primary: true } relations: JobeetCategory: { onDelete: CASCADE, local: category_id, foreign: id } JobeetAffiliate: { onDelete: CASCADE, local: affiliate_id, foreign: id }
tip
SQLステートメントを書いてテーブルを作る場合は、doctrine:build-schema
タスクを実行すると、対応するschema.yml
設定ファイルを生成できます:
$ php symfony doctrine:build-schema
このタスクを実行する前に、databases.yml
でデータベースに関する情報を設定しておく必要があります。
後のステップでデータベースの設定の仕方を説明します。
現時点では、スキーマをビルドする対象のデータベースがわからないので、タスクを実行しようとしても動作しません。
スキーマは、ER図の内容をYAMLフォーマットで記述したものです。
schema.yml
ファイルには、全てのテーブルとカラムの説明を記述します。
各カラムの説明の記述には、次の情報を使います:
type
: カラムの型(boolean
、integer
、float
、decimal
、string
、array
、object
、blob
、clob
、timestamp
、time
、date
、enum
、gzip
)notnull
: カラムを必須にしたい場合はtrue
にセットするunique
: カラム用のユニークインデックスを作りたい場合はtrue
にセットする
note
onDelete
属性を使って外部キーのON DELETE
ビヘイビアを定義でき、DoctrineではCASCADE、
SET NULLおよび
RESTRICTをサポートしています。
たとえば、
jobレコードが削除されると、データベースエンジンによって
jobeet_category_affiliate`テーブルにあるすべての関連レコードが自動的に削除されます。
データベース
symfonyフレームワークは、PDOがサポートするすべてのデータベースをサポートします(MySQL、PostgreSQL、SQLite、Oracle、MSSQLなど)。 PDOはPHPに搭載されているデータベース抽象化レイヤーです。
このチュートリアルではMySQLを使いましょう:
$ mysqladmin -uroot -p create jobeet Enter password: mYsEcret ## The password will echo as ********
note
使うデータベースエンジンはご自由に選んでください。 我々に変わってORMがSQLを生成するので、これから書くコードをデータベースエンジンに合わせることは難しくありません。
symfonyで、Jobeetプロジェクト用にこのデータベースを使うよう指定します:
デフォルトのconfig/~databases.yml~
には、Propelを参照する接続情報が格納されています。
今回はDoctrineを使うので、このファイルを削除し、Doctrine用のconfig/databases.yml
を再生成します。
$ rm config/databases.yml
次のコマンドを実行すると、Doctrine用の新しいデータベース設定ファイルが生成されます:
$ php symfony configure:database --name=doctrine --class=sfDoctrineDatabase "mysql:host=localhost;dbname=jobeet" root mYsEcret
configure:database
タスクはデータベースにアクセスするために3つの引数: PDOのDSN、ユーザー名およびパスワードを受け取ります。
開発サーバーでデータベースにアクセスするパスワードが不要であれば、3番目の引数を省略します。
note
configure:database
タスクはconfig/databases.yml
ファイルにデータベースコンフィギュレーションを保存します。
タスクを使う代わりに手動で編集することもできます。
caution
コマンドラインでデータベースパスワードを渡すのは手軽ですが安全ではありません。
環境にアクセスできる人によっては、config/databases.yml
を編集してパスワードを変更するとよいでしょう。
もちろん、パスワードを安全に保つために、設定ファイルのアクセスモードも制限すべきです。
ORM
schema.yml
に記述したデータベース定義を使い、Doctrineの組み込みタスクを利用して、データベースにテーブルを生成するためのSQLステートメントを作れます:
SQLを生成するためには、最初にスキーマファイルからモデルを生成しなければなりません。
$ php symfony doctrine:build-model
モデルが生成されたので、SQLを生成してインサートできます。
$ php symfony doctrine:build-sql
doctrine:build-sql
タスクを実行すると、設定したデータベース用に最適化されたSQLステートメントがdata/sql/
ディレクトリに生成されます:
# data/sql/schema.sqlからのスニペット CREATE TABLE jobeet_category (id BIGINT AUTO_INCREMENT, name VARCHAR(255) NOT NULL COMMENT 'test', created_at DATETIME, updated_at DATETIME, slug VARCHAR(255), UNIQUE INDEX sluggable_idx (slug), PRIMARY KEY(id)) ENGINE = INNODB;
実際にデータベース上でテーブルを生成するには、doctrine:insert-sql
タスクを実行する必要があります:
$ php symfony doctrine:insert-sql
tip
コマンドラインツールに関して、symfonyは引数とオプションを受け取ることができます。
それぞれのタスクにはヘルプメッセージが組み込まれhelp
タスクを実行すると表示されます:
$ php symfony help doctrine:insert-sql
ヘルプメッセージは利用可能なすべての引数とオプションの一覧を表示し、それぞれのデフォルト値、および便利な使い方の例を示します。
ORMを使って、テーブルのレコードをオブジェクトにマッピングするPHPクラスを生成することもできます:
$ php symfony doctrine:build-model
doctrine:build-model
タスクを実行すると、データベースと情報をやりとりするために使用するPHPファイルがlib/model/
ディレクトリに生成されます。
生成されたファイルを見てみると、Doctrineによってテーブルごとに3つのクラスが生成されていることがわかります。
たとえばjobeet_job
テーブルの場合は次のようになります:
JobeetJob
: このクラスのオブジェクトはjobeet_job
テーブルの単独のレコードを表します。 デフォルトではこのクラスは空です。BaseJobeetJob
:JobeetJob
の親クラス。doctrine:build-model
を実行するたびにこのクラスは上書きされるので、すべてのカスタマイズはJobeetJob
クラスで行わなければなりません。JobeetJobTable
: このクラスでは、JobeetJob
オブジェクトのコレクションを返すメソッドなどを定義します。 デフォルトではこのクラスは空です。
レコードのカラム値は、モデルオブジェクトのアクセサー(get*()
メソッド)やミューテーター(set*()
メソッド)を使って操作できます:
$job = new JobeetJob(); $job->setPosition('Web developer'); $job->save(); echo $job->getPosition(); $job->delete();
オブジェクトをリンクすることで、直接外部キーを定義できます:
$category = new JobeetCategory(); $category->setName('Programming'); $job = new JobeetJob(); $job->setCategory($category);
doctrine:build-all
タスクは、この章で行ったタスクを一括して実行するショートカットです。
Jobeetモデルクラス用のフォームやバリデーターを生成するために、このタスクを今実行します:
$ php symfony doctrine:build-all --no-confirmation
今日の最後にアクションにおけるバリデーターを見ることができます。 フォームに関しては、10日目に詳しく説明する予定です。
あとで見ることになりますが、symfonyはPHPクラスをオートロードします。
つまり、コードの中でrequireを使う必要がないということを意味します。
これはsymfonyが開発者のために自動化してくれる数多くの作業の1つですが1点だけ弱点があります。
それはsymfonyに新しいクラスを追加する際にキャッシュをクリアする必要があることです。
doctrine:build-model
はたくさんのクラスを生成するのでキャッシュをクリアしましょう:
$ php symfony cache:clear
tip
symfonyタスクは名前空間とタスクの名前で構成されます。
それぞれのタスクは他のタスクとの曖昧性がない限り短くできます。
ですので次のコマンドはcache:clear
と同等です:
$ php symfony cache:cl $ php symfony ca:c
cache:clear
タスクはとてもよく使われるので、固有の短縮名を持ちます:
$ php symfony cc
初期データ
データベースにテーブルが作成されました。 しかしデータがありません。 Webアプリケーションには3種類のデータがあります:
初期データ: アプリケーションを動作させるのに必要なデータ。 たとえば、Jobeetではカテゴリが必要となります。 もしカテゴリが無ければ誰も仕事を投稿できなくなります。 また、backendにログインできるadminユーザーが必要になります。
テストデータ: アプリケーションのテストに必要です。 開発者にとって、ストーリーどおりにJobeetが動作するのを確認するためにテストを書きます。 自動化テストを書くのが1番よい方法です。 テストを実施するたびにテストデータでデータベースをクリアする必要があります。
ユーザーデータ: アプリケーションの運用中にユーザーによって作られたデータ
symfonyがデータベースのテーブルを作成するたびに、すべてのデータは失われます。
初期データのあるデータベースを生成するには、PHPスクリプトを作るか、もしくはmysql
プログラムでSQLステートメントを実行します。
しかしこれはよくある要件なので、symfonyではよりよい方法を用意しました:
data/fixtures/
ディレクトリにYAMLファイルを作り、doctrine:data-load
タスクを使ってYAMLファイルのデータをデータベースにロードします。
最初に、次のフィクスチャファイルを作ります:
# data/fixtures/categories.yml JobeetCategory: design: name: Design programming: name: Programming manager: name: Manager administrator: name: Administrator # data/fixtures/jobs.yml JobeetJob: job_sensio_labs: JobeetCategory: programming type: full-time company: Sensio Labs logo: sensio-labs.gif url: http://www.sensiolabs.com/ position: Web Developer location: Paris, France description: | You've already developed websites with symfony and you want to work with Open-Source technologies. You have a minimum of 3 years experience in web development with PHP or Java and you wish to participate to development of Web 2.0 sites using the best frameworks available. how_to_apply: | Send your resume to fabien.potencier [at] sensio.com is_public: true is_activated: true token: job_sensio_labs email: job@example.com expires_at: '2010-10-10' job_extreme_sensio: JobeetCategory: design type: part-time company: Extreme Sensio logo: extreme-sensio.gif url: http://www.extreme-sensio.com/ position: Web Designer location: Paris, France description: | Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation ullamco laboris nisi ut aliquip ex ea commodo consequat. Duis aute irure dolor in reprehenderit in. Voluptate velit esse cillum dolore eu fugiat nulla pariatur. Excepteur sint occaecat cupidatat non proident, sunt in culpa qui officia deserunt mollit anim id est laborum. how_to_apply: | Send your resume to fabien.potencier [at] sensio.com is_public: true is_activated: true token: job_extreme_sensio email: job@example.com expires_at: '2010-10-10'
note
jobフィクスチャファイルは2つの画像を参照します。
(/get/jobeet/sensio-labs.gif
、/get/jobeet/extreme-sensio.gif
)からダウンロードしてweb/uploads/jobs/
ディレクトリに設置してください。
フィクスチャファイルはYAMLで記述され、一意な名前でラベルづけされたモデルオブジェクトを定義できます。
たとえば、job_sensio_labs
とjob_extreme_sensio
のラベルがつけられた2つの求人を定義しました。
このラベルは、主キーを定義しなくても関連オブジェクトをリンクするためにとても便利です(主キーにはよくauto-incrementが使われ、値をセットできません)。
たとえば、jobのjob_sensio_labs
カテゴリはprogramming
で、これは'Programming'カテゴリを示すラベルです。
tip
YAMLファイルにおいて、(jobフィクスチャファイルのdescription
カラムのように)文字列が改行を含むとき、文字列がいくつかの行に分割されることを示すためにパイプ(|
)を利用します。
1つのフィクスチャフィルで、1つもしくは複数のモデルからオブジェクトを格納できますが、今回はJobeetフィクスチャとして、1つのモデルごとに1つのファイルを作るようにしましょう。
note
Propelでは、ファイルがロードされる順序を決定するためにフィクスチャファイルのプレフィックスを番号にする必要がありました。 Doctrineではこのような必要はありません。 外部キーが適切に設定されていることを確認するために、すべてのフィクスチャがロードされた後、正しい順序で保存されます。
フィクスチャファイルにおいて、すべてのカラムの値を定義する必要はありません。
カラムの値が定義されていない場合、symfonyはデータベーススキーマで定義されたデフォルト値を使います。
symfonyではDoctrineを使用してデータベースにデータをロードするので、すべての組み込みのビヘイビア(たとえばcreated_at
もしくはupdated_at
カラムを自動的に設定するもの)とモデルクラスに追加されたカスタムビヘイビアが有効になります。
データベースに初期データをロードするにはdoctrine:data-load
タスクを実行するだけです:
$ php symfony doctrine:data-load
tip
doctrine:build-all-reload
タスクは、doctrine:data-load
タスクが後に続くdoctrine:build-all
タスク用のショートカットです。
スキーマから可能なすべてを生成するには、doctrine:build-all-reload
タスクを実行します。
このタスクによってフォーム、フィルター、モデルを生成し、データベースを削除してからすべてのテーブルを再作成します。
$ php symfony doctrine:build-all-reload
ブラウザー上での動作確認
たくさんのCLIを使いましたが、あまり面白いものではありませんね。 とりわけWebプロジェクトとしては。 ようやく、データベースと情報をやり取りするWebページを作る準備ができました。
求人の一覧の表示方法、既存の求人を編集する方法、求人を削除する方法を見てみましょう。 1日目で説明したように、symfonyプロジェクトは複数のアプリケーションで構成されます。 それぞれのアプリケーションはモジュール(module)に分割されます。 1つのモジュールは自己完結したPHPコードの集まりで、アプリケーションの機能(たとえばAPIモジュール)、もしくはユーザーがモデルオブジェクトで実行可能な操作の一式(たとえばjobモジュール)をあらわします。
symfonyでは、指定したモデル用の、基本的な操作機能を提供するモジュールを自動生成できます:
$ php symfony doctrine:generate-module --with-show --non-verbose-templates frontend job JobeetJob
doctrine:generate-module
タスクで、frontend
アプリケーションにJobeetJob
モデル用のjob
モジュールが生成されます。
たいていのsymfonyタスクと同じように、ファイルとディレクトリはapps/frontend/modules/job/
ディレクトリの元に作られます:
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
actions/ |
モジュールのアクション |
templates/ |
モジュールのテンプレート |
actions/actions.class.php
ファイルはjob
モジュールに対して利用可能なすべてのアクションを定義します:
アクションの名前 | 説明 |
---|---|
index |
テーブルのレコードを表示する |
show |
任意のレコード用のフィールドと値を表示する |
new |
新しいレコードを作成するフォームを表示する |
create |
新しいレコードを作成する |
edit |
既存のレコードを編集するフォームを表示する |
update |
ユーザーが投稿した値に応じてレコードを更新する |
delete |
渡されたレコードをテーブルから削除する |
ブラウザーでjobモジュールをテストできます:
http://jobeet.localhost/frontend_dev.php/job
求人情報を編集しようとすると、Category idのドロップダウンに、すべてのカテゴリ名のリストが表示されていることがわかります。
それぞれのオプションの値は__toString()
メソッドから取得されます。
Doctrineはtitle
、name
、subject
など説明用のカラム名を推測して、基本的な__toString()
メソッドを提供しようとします。
何かをカスタマイズしたい場合は、次のように独自の__toString()
メソッドを追加する必要があります。
JobeetCategory
モデルでは、jobeet_category
テーブルのname
カラムを利用して__toString()
メソッドを推測できます。
// lib/model/doctrine/JobeetJob.class.php class JobeetJob extends BaseJobeetJob { public function __toString() { return sprintf('%s at %s (%s)', $this->getPosition(), $this->getCompany(), $this->getLocation()); } } // lib/model/doctrine/JobeetAffiliate.class.php class JobeetAffiliate extends BaseJobeetAffiliate { public function __toString() { return $this->getUrl(); } }
これで求人情報の作成と編集が使えるようになりました。 必須項目を空にしたり、無効な日付を入力して保存してみてください。 symfonyによって、データベーススキーマから基本的なバリデーションルールが自動生成されていることが分かります。
明日お会いしましょう
今日はここまでです。 導入部分で予告しました。 今日は、PHPコードをほとんど書いていませんが、jobモデル用のwebモジュールに取り組み、調整とカスタマイズする準備はできています。 PHPコードがないことは、バグが存在しないことも意味することを覚えておいてください!
まだエネルギーが残っていたら、モジュールとモデル用に生成されたコードを読んでどのように動くのか理解を深めてください。 そうでなければ、気にせずによく寝てください。 明日は、Webフレームワークで最もよく使われるパラダイムの1つであるMVCデザインパターンについて話します。
他の日に関しては、今日のコードはJobeetのSVNリポジトリから入手できます。
release_day_03
タグをチェックアウトしてください:
$ svn co http://svn.jobeet.org/doctrine/tags/release_day_03/ jobeet/
This work is licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 Unported License license.